こんにちは、ユウキと申します。
久々に2桁に残ることができたので使用構築を紹介したいと思います。
【使用構築】
※レンタルはレギュG期間中は残そうと思います。
【構築経緯】
以前有名強者の方が配信で使用していた、スカーフ+珠の並びが攻めの補完に優れている+高速高火力の押し付けが強いと感じたため軸とすることとした。
この2体で厳しいハバタクカミ、暁ガチグマに対し引き先となれるHDチョッキを3枠目に採用。
拘りミライドン+パオジアンは地面+パオジアン受け(ヘイラッシャ、テツノカイナ、ママンボウ等)に対し窮屈な立ち回りを強いられるため、第二の補完枠としてこれらを纏めて破壊できるを採用。
ここまででコライドン・ザシアンを舐めているのでを採用。
最後の1枠はテラパゴス、ホウオウ、ルナアーラ、白バドレックス等耐久の高い中速禁伝に対して崩しを行える挑発を採用。
以上6体で挑んだ。
【個体紹介】
1. ミライドン@拘りスカーフ
テラスタイプ:電気
特性:ハドロンエンジン
性格:控えめ
実数値(努力値):183(60)-94-121(4)-205(252+)-136(4)-179(188)
技構成:イナズマドライブ、流星群、ボルトチェンジ、蜻蛉返り
調整意図
C…最大火力実現のため特化
S…+1最速110族抜き、+2準速80族抜き
HBD…余り
本構築の主役。
ボルトチェンジ、蜻蛉返りにより出し負けをケアすることができるためほとんどの試合で初手出しをした。一致技が両方無効タイプを持つため技選択が難しいポケモンではあるが、電気無効枠がいない構築に安直に電気技を押さない(地面テラス警戒)等、即負けになるような立ち回りをしないよう心掛けた。上記を考えると拘らない方が立ち回りの柔軟性は増すが、特に黒バド、パオジアンの上を取れることを評価しスカーフで使用し続けた。
スカーフミライドンの中でもかなりSに割いているためミラーは基本上を取ることができ、初手対面でボルトチェンジ→ハッサム出しと動くことで流星群、氷・妖テラバいずれもケアすることができる。この動きが出来た試合はこちらのミライドンを通せることが多く、vsミライドンにおいて高い勝率を維持することができた。
2. ハッサム@とつげきチョッキ
テラスタイプ:悪
特性:テクニシャン
性格:意地っ張り
実数値(努力値):177(252)-165-120-×-132(252)-86(4)
技構成:バレットパンチ、蜻蛉返り、インファイト、はたき落とす
調整意図
A…H220(252振り)暁ガチグマにインファイトが49.0〜58.1%(98.0%で乱数2発)
HB…A172パオジアンの不意打ちが42.9〜50.8%(97.3%で2耐え)
HD… C217黒バドレックスのアストラルビットが確定3発(41.2〜49.7%)
C205(特化)ハバタクカミのムーンフォース+マジカルフレイムを98.8%耐え
C205(特化)暁ガチグマの大地の力+D−1大地の力+D−1真空波を80.7%耐え(Dダウン非考慮)
D方面にめちゃくちゃ厚いハッサム。
一般的なミライ軸のハッサムはBに厚いケースが多いが、今回はD振り+チョッキを持たせることでミライドンが対処しづらいハバタクカミ・暁ガチグマに役割を持たせた。上記2体に後投げできるのが構築内でハッサムしかいなかったため、自ずと選出率は高かった。
技構成は一致先制技のバレパン、対面操作技の蜻蛉返り、特に黒バドへ有効な叩き、暁ガチグマを大きく削るインファと、どれも変える余地がない必要なものである。
ここまでDに厚いと黒バドレックス、暁ガチグマに対し後投げができ、相手視点見えづらい詰め筋として機能させることができた。(例として、アストラルビットを2発耐えるので黒バドに後投げ→叩き落とすによりこちらのミライドンを通す。ミライドンミラーでハッサムに引くことでテラスを切らせる、流星群を受ける等)
テラスは悪を選択。アストラルビットと不意打ち半減で役立つ場面が多かった。
3. パオジアン@命の珠
テラスタイプ:悪
特性:災いの剣
性格:意地っ張り
実数値(努力値):155-189(252+)-101(4)-×-80-187(252)
技構成:氷柱落とし、噛み砕く、サイコファング、不意打ち
調整意図
A…火力重視特化
B…ウーラオスの水流連打、カイリューの鉢巻神速の乱数がズレるため余り4振り
ミライドンとの攻め相性補完が凄まじく高い。
ミライドンを受けるために地面タイプ(テラス)の選出を半強制させるが、そこを破壊するための原案通り珠での採用。地面タイプと対面させた時、相手は地面タイプにテラスを切れないため(ミライドンが一貫するため)大きく負荷をかけられる点が強い。
また、A特化+珠+悪テラス不意打ちにより縛り性能がとても高く、鉢巻と違い変に交代読みをする必要がないため使いやすかった。
地面に後出しをして氷柱落としを打つと大体水ウーラオスに受けられるのでサイコファングを採用した。スカーフ以外のラオスは基本耐久に割いている個体が多く、氷柱落としのダメージから判断して耐久振りと感じたらサイコファングで破壊していた。
4. ガチグマ(原種)@火炎玉
テラスタイプ:ノーマル
特性:根性
性格:陽気
実数値(努力値):205-192(252)-125-×-101(4)-112(252+)
技構成:空元気、地震、草分け、剣の舞
調整意図
S…最速(+1で最速グライオン、+2で黒バドレックス抜き)
第二の破壊枠。パオジアンよりも低速だがその分受け出し不能レベルの超火力を持つ。
パオジアンが出しづらいヘイラッシャ、ママンボウ入りの構築に対してはガチグマを崩し役として選出した。ミライドンやハッサムが対面操作技を持つので、火炎玉発動のラグはほとんど気にならなかったのが良かった。
最速のメリットとして、増えていたゴツメカイリューやランドロスの上を取れるケースが多く、試合展開を有利に作れることが多かった。
ゴースト技の一貫を切れることもあり黒バド軸には結構出していたと思う。
5. ヘイラッシャ@ゴツゴツメット
テラスタイプ:フェアリー
特性:天然
性格:腕白
実数値(努力値):257(252)-120-183(252+)-×-86(4)-55
技構成:地割れ、ウェーブタックル、守る、眠る
調整意図
HB…物理受けのため特化
諸説あるコライドン、ザシアン受け枠。
ザシアンに対しては滅法強かったがコライドンに対してはスケショ+アイアンヘッドが受かっていない等課題もあったしそもそも出さない試合もあった。
攻撃技は雪雪崩やヘビーボンバーも試したが結局この構成に落ち着いた。
地割れをよく当ててくれたのが一番強かった気がする。これだけ耐久あるポケモンがなぜ地割れを覚えるのだろうか。
6. グライオン@毒々玉
テラスタイプ:水
特性:ポイズンヒール
性格:臆病
実数値(努力値):179(228)-90-145-×-99(28)-161(252+)
技構成:毒々、挑発、身代わり、守る
調整意図
H…身代わりHP=ポイズンヒール回復×2を実現できる中で最高値
D…余り
S…最速(ミラー意識)
テラパゴス、ホウオウ、ルナアーラ、白バドレックス等、数は多くないが一定数いる中低速禁伝に対して強い点を評価して採用。特に終盤にかけて増えていた眼鏡テラパゴス+ミミッキュのような構築に対しては一度も負けなかった。
グライオンの最も隙が生まれるのは身代わりがない状態で守るを押すターンだが、当然相手もグライオン無対策の選出はしてこないため、余裕があるときは2連身代わり、毒を押すようにしていた。これはテラパゴスのロックカット、白バドのトリックルームなどS操作技に抗う手段としても覚えておきたい。
水ウーラオスでみがまもループを脱してくる相手が多かったため、テラスタイプは水を選択。最速鉢巻ラオスだけきつかったが、いなかったため割り切った。
本来勝てないポケモンと対面しても条件が揃えば身代わり守るだけで勝ててしまうこのポケモンは、対戦においても異質な存在であると感じている。
【選出】
・基本
→or
半分以上はこの選出。初手はほぼミライドン。
先制技が欲しい場合はパオジアン優先。ヘイラッシャ、ママンボウなどがいる場合はガチグマ優先。
・vs、
→@1
暁ガチグマがいたらハッサムを投げる。
・vs、、、など
→@2
ホウオウ軸には初手グライオン。ミライドンを投げないこともたまにある。
【重い相手】
○禁伝
・電気テラスチョッキコライドン
→基本勝てない。
・ムゲンダイナ
→型がわからず炎技があるためハッサムで濁しにくい。
・ギラティナ(オリジン)(+パオジアン受け)
→こちらのガチグマが出せないためきつい。
○一般枠
・未来パラドックス全般
【結果】
TN:バイオレット 最終63位(R2090.114)
【総括】
約1年ぶり、SVでは2回目の最終2桁を取ることができました。前期(S18)終盤から似たようなミライドン構築を使っていたのですが、最終日に溶かしてしまったり、真皇杯で全然勝てなかったりと構築解散を考えたこともありました。
しかし最後の最後まで諦めずに立ち回りを突き詰めることで、何とか最後に勝ち切ることができました(記事名のリベンジはここからきています)。伝説ルールは得意な方だと思ってるのでまた頑張っていきたいです。