こんにちは、ユウキと申します。
今回は竜王戦ルールの大会
・瑞雲杯2大将戦
・第6回Gドラ感謝杯
に参加し、それぞれ個人1位・本戦トーナメント優勝という結果で終わることができました。
いつかランクマでも来る(かもしれない)禁伝ルールに備えて、備忘録として使用構築を記事に残します。
【大会ルール】
レギュF準拠かつ禁止伝説ポケモンを1体のみ使用可能のシングルバトル
【使用構築】
・瑞雲杯2、第6回Gドラ感謝杯予選
(Gドラ感謝杯ではラッキーの甘える→地球投げ)
・第6回Gドラ感謝杯本戦
【経緯】
テラス込みで眼鏡を受けられるポケモンがかなり限られることに着目し、軸とすることとした。
技を拘る以上引き先を用意する必要があるため、物理相手の引き先としてHB、特殊相手の引き先としてを採用。この3体を基本選出とした。
この3体できついコライドン、ザシアン入りの構築に対し、引き先かつテンポを取れる欠伸+怠ける搭載のHBを4枠目に採用。
ここまでで厳しい受け寄りのサイクル(ドヒドイデ+黒バド受け等)を崩す手段として襷零度を5枠目に採用。
ラスト1枠は練習会の中でも色々悩んでいたが、
・黒バド受けがラッキー単体だと安定しない(悪巧みサイコショック、トリック等)
・ホウオウ絡みのサイクルを崩す手段
・ラッキーを投げづらいサーフゴー入り
に対する回答が欲しく、最終的には岩テラバチョッキを採用。
(以下追記)
この6体で重い
・毒菱+黒バド受け
・キョジオーン絡みのサイクル
を崩す手段について悩んでいたが、友人から「身代わり+挑発持ちのはどうか」と案を貰い、強そうだったので選出率の最も低かったイーユイの代わりに使用を決意。
or
以上6体で挑んだ。
【個体紹介】
1. バドレックス(黒)@拘り眼鏡
テラスタイプ:フェアリー
特性:人馬一体
性格:臆病
実数値(努力値):175-×-111(84)-207(172)-120-222(252)
技構成:アストラルビット、サイコショック、テラバースト、トリック
調整意図
・B…A特化水ウーラオスのテラス水流連打を75%で耐え
・C…余り
・S…ミラー意識最速
最強ポケモン。S150-C165からデメリット無し威力120技(タイプ一致)を連発できる怪物。
8世代の黒バドレックスは悪タイプに弱いという欠点を抱えていたがテラスによりこれを克服した。
ゴースト+エスパー+フェアリーの範囲に加え、眼鏡を持たせることで等倍で受け切ることはほぼ不可能であり、チョッキママンボウやランドロス等で見ている構築相手にはイージーウィンを取ることができた。
後述のテツノカイナやラッキーと合わせることで、有利対面では火力を押し付け不利対面では一度引き、対面操作技と合わせて再度展開する動きが非常に強く、本構築のベースとなっている。
テラスは悪タイプを半減し、よく受け出しされるディンルー、バンギラス、ガチグマ等に通るフェアリーとしたが、格闘や水あたりも強いと思う。
2. テツノカイナ@オボンの実
テラスタイプ:水
特性:クォークチャージ
性格:呑気
実数値(努力値):261(252)-160-176(252)-×-89(4)-49
技構成:サンダーダイブ、ドレインパンチ、冷凍パンチ、ボルトチェンジ
調整意図
・HB…物理受けのため特化
・S…最遅(S個体値0)
物理受け。高耐久+対面操作技を覚えるかつ、対処が厄介なパオジアンや両ウーラオスに強いのが最大の強み。
基本的には後攻ボルトチェンジにより黒バドを着地させるのが仕事。黒バドの行動回数を増やす上で欠かせない存在であり影の立役者となってくれた。
S0個体を持っていなかったため中途半端な個体を使っていたが、練習会含めトリル白バド等に数回当たったため多分最遅の方が良い。
(以下追記)
Gドラ感謝祭本戦前に10時間かけてS0テツノカイナの色厳選を行い無事捕獲。
3. ラッキー@進化の輝石
テラスタイプ:水
特性:自然回復
性格:呑気
実数値(努力値):345(156)-×-62(252)-×-138(100)-49
技構成:卵産み、歌う、甘える、ステルスロック
調整意図
・HB…A特化ウーラオスのインファイトを確定耐え(84.0〜99.7%)
・D…余り
・S…最遅(S個体値0)
特殊受け。
ランクマ環境ではサーフゴーの存在からあまり採用されなくなったポケモンではあるが、サーフゴーが禁伝に役割を持ちづらい→採用率が減ると見越してのラッキー採用。
特殊相手に投げ、歌うとステルスロックで黒バドが暴れる盤面を作るのがシンプルに強かった。
ガチグマやブリジュラス等に対して削りたい場面がそれなりにあったので甘えるあたりを地球投げにしても良い気がする。
カイオーガ受けも一任しているため、確実に受け切るためにテラスタイプは水。
(以下追記)
本来特殊受けなのに特殊ポケモンに挑発を打たれて機能停止するのは論外だと感じたため、Gドラ感謝杯予選より甘える→地球投げに変更。
途中悪巧みイーユイや挑発タケルライコなどのメタに遭遇したが、単体では勝てずとも黒バドの圏内に入れて勝てたため正解だった。またこの変更により黒バドのトリック→地球投げが確実な詰め筋の一つとなる。
4. カバルドン@ゴツゴツメット
テラスタイプ:炎
特性:砂起こし
性格:腕白
実数値(努力値):215(252)-132-187(252)-×-93(4)-57
技構成:地震、欠伸、怠ける、吹き飛ばし
調整意図
・HB…特化(A特化コライドンの威力120技が確定3発(34.8〜40.9%))
・S…最遅ラグラージ抜かれ
vsコライドン、ザシアン用員。
コライドンに対し引き先になり得る数少ないポケモン。役割が似ているヘイラッシャと比較して、高速再生技と吹き飛ばしの存在、天候変化による実質的なデバフを行えるのが特に偉い。ザシアンに対してはA +1特化巨獣斬で高乱数2発で落とされてしまうが、その場合はゴツメに2回触れるため黒バドの圏内に入る。
テラスはザシアンのメインウェポンを両方半減に抑えられる炎を選択。副産物としてコライドン+炎オーガポンの並びに対し、1体で詰ませるなど活躍を見せてくれた。
ステルスロックを切っているため欠伸ループには入れられないが、本構築では起点作りではなく物理受けが役割のため、技構成はこれで完結している。
5. パオジアン@気合いの襷
テラスタイプ:ゴースト
特性:災いの剣
性格:陽気
実数値(努力値):155-172(252)-100-×-81(4)-205(252)
技構成:氷柱落とし、不意打ち、聖なる剣、絶対零度
調整意図
・S…ミラー意識の最速
最凶ポケモン。S135から30%で試合を終わらせに来る怪物。
零度パオジアンの強みは「相手の型やテラスに依存しない強引な崩し」を「S135から」行えることだと感じている。黒バドがきついドヒドイデ+ディンルーのような2体以上で受け回してくる相手に対して、一方的に確率を押し付けられるのが強かった。
またラッキーの歌うと合わせると試行回数を増やすこともできるのでその点も相性が良かった。
6-1. イーユイ@突撃チョッキ
テラスタイプ:岩
特性:災いの玉
性格:控えめ
実数値(努力値):149(148)-×-101(4)-187(116)-141(4)-150(236)
技構成:火炎放射、悪の波動、テラバースト、オーバーヒート
調整意図
・HD…C217黒バドレックスのアストラルビット+等倍テラバースト×2を大体耐える
・C…11n
・S…準速ウーラオス抜き
構築最後の枠。
ホウオウ入りに出す想定でいたが、並び次第で出せないこともまあまああったため諸説ではあると思う。黒バドに対しラッキー以外に後投げできる枠が欲しく、その条件は満たしていたためそこは強かった。あまり当たらなかったが禁伝環境でももう少し増えても良いポケモンだと思う。
6-2. ヒードラン@食べ残し
テラスタイプ:フェアリー
特性:貰い火
性格:控えめ
実数値(努力値):193(212)-×-131(36)-166(4)-158(252)-98(4)
技構成:マグマストーム、悪の波動、身代わり、挑発
調整意図
・H…16n+1(食べ残し4回復=身代わりHP)
・B…余りでなるべく高く
・C…悪の波動が無振り黒バドに168〜入る(乱数1発81.2%)
・D…黒バド意識でなるべく高く
・S…余り
最強の補完枠。Gドラ感謝杯本戦トーナメントより投入。
上の6体では毒菱絡みやキョジオーンに対し、パオジアンの零度頼りになってしまっていたが、そこに刺すためのマグマストーム+挑発+身代わり採用ヒードラン。この構成により黒バドが不利を取るキョジオーン、チオンジェン含めた遂行速度が遅いポケモンを封殺できる。また特性と合わせると地震のないホウオウにも結構強い。
Gドラ感謝杯決勝戦ではホウオウ+キョジオーンに対し身代わり+挑発で粘ったり、マグスト+挑発で無理やり数的有利を取ったりと期待以上の活躍をしてくれた。何よりマグストを5発とも当てたのが偉すぎた。
このポケモンを閃いたおにぎり屋に感謝🙏
【構築の要点】
・柔軟な受け攻めスイッチ(+)
高速高火力の黒バドと物理特殊それぞれに役割が持てるポケモンを置くことで対面、サイクルいずれの構築相手でも再現性の高い試合展開を形成できる。
・テラスを強く使う()
本構築では基本的に黒バドにテラスを切る。火力の高い+技範囲の広い黒バドで相手に受けのテラスを切らせ、技の一貫を作っていく。
・確率の押し付け()
不利構築に対して、「絶対零度」「歌う」など命中は低いがリターンが大きい技を積極的に採用することで勝率を上げている。
【選出】
選出順は柔軟に対応
・基本
→(黒バド軸はor)
・vsコライドンorザシアン
→
・vsホウオウ
→+or +or
・vsキョジオーン絡み
→@1
・vs受け
→
【重い並び】
・毒菱+黒バド受け
→明確に厳しい並び。毒菱の拒否手段がなく黒バドの一貫が取れないためパオジアンの零度を如何に多く撃つかのゲームになる。
・特殊の挑発持ち
→ラッキーが機能停止するためきつい。
・瞑想ミライドン
→当たらないことで解決。
【結果】
・3/9 瑞雲杯2予選
61人中1位 レート1617 10勝1敗
・3/20 第6回Gドラ感謝杯本戦トーナメント
優勝 通算4-0
・2/22 練習会
16人中3位 レート1532 8勝5敗
・2/25 練習会
28人中1位 レート1611 10勝2敗
・3/6 練習会(ハトリーグオンライン)
58人中2位 レート1614 12勝4敗
・3/8 練習会
41人中2位 レート1574 11勝5敗
・3/15 第6回Gドラ感謝杯予選
88人中5位 レート1592 12勝5敗
【総括】
瑞雲杯は練習会から調子が良く、本番で大将ルール1位を取ることができました。実は前回の瑞雲杯でも個人1位だったので2連覇は素直に嬉しいです。
またGドラ感謝杯は配信のある舞台の中、優勝することができこちらも嬉しいです。仲間大会とはまた違った緊張感を味わうことができました。
構築自体はまだまだ粗削りなところもありますが、なんだかんだ自分好みの構築になったと思います。
また次も1位を取れるよう精進していきます。
【スペシャルサンクス】
・瑞雲杯2と練習会を開いて頂いたみずもくん始め運営の方々
・Gドラ感謝杯を開いて頂いたGドラさん始め運営の方々
・いつものチームメンバー:おにぎり屋・パゲティ